EB-5弁護士は、海外の投資家が米国のEB-5投資家移民プログラムの複雑な手続きを進める上で、重要な役割を果たします。弁護士は法的な専門家として、該当する移民法および規則の遵守を確保し、EB-5申請の各段階において戦略的な助言を行います。
Ⅰ. アドバイスとガイダンス
A. EB-5プログラムの説明
弁護士の主な役割は、投資者に対してEB-5ビザ取得の条件、メリット、手続きの流れ、潜在的リスクを説明することです。
B. 適切な投資案件の選定
弁護士は投資者が信頼できるリージョナルセンターや投資案件を選び、彼らの投資目標と移民目的に沿った適切な選択を支援します。ほとんどの法律事務所は、安定した資金回収見込みを有する保守的な投資を推奨します。EB-5投資の期間は通常2年から6年です(平均4年)。
C. 法的デューデリジェンス
投資の最終的な意思決定は投資者の責任ですが、EB-5弁護士は投資案件の合法性や開発業者の実績を評価します。必要に応じて、ライセンスを取得したブローカーやデューデリジェンスの専門家と協力する場合もあります。
D. 法的・規制上の複雑な課題への対応
弁護士は、米国移民法に関する戦略的な法的助言を提供します。また、EB-5の手続きにおいて重要なポイントである資金の合法的な出所証明を文書化するためのアドバイスを行います。
Ⅱ. EB-5申請手続き
A. 申請書類の準備・提出
弁護士が、米国移民局(USCIS)へ作成・提出する申請書類には以下が含まれます:
- I-526E(リージョナルセンター投資用)
- I-526(個別投資用)
- I-829(条件解除申請)
B. 資金の源泉に関する書類
米国移民局(USCIS)の基準に従い、投資資金の合法的な出所と流れを追跡、確認、提示するための法的助言を提供します。
C. USCISとの連絡調整
弁護士は米国移民局(USCIS)と連絡を取り合い、追加情報請求(RFE)への対応を行います。案件の進捗状況をチェックし、適切な時期に審査が完了するようスケジュール管理をします。
D. 面接への準備
必要に応じて、投資者を対象とした米国移民局や領事館の面接準備を行い、効果的にプレゼンテーションができるよう支援します。
Ⅲ. 承認後のフォローアップ
A. 投資のモニタリングと雇用創出
弁護士は、投資者がEB-5の規制を遵守しているか、また雇用創出要件を満たしているかを確認します。
B. 追加情報請求(RFE)への対応
追加情報請求(RFE)を求められた際には、必要な補足資料や情報を提供し、申請をサポートします。
結論:
EB-5弁護士は、投資者の初期の戦略計画から最終的なグリーンカードの承認まで、EB-5申請手続きの全過程を通じて総合的な法務アドバイザーとしての役割を果たします。EB-5弁護士の存在は、規制遵守の確保、リスクの軽減、およびEB-5投資の成功を最大化するために不可欠です。