H-1Bビザ抽選制度の大幅変更案:高給職種を優先する新システム

国土安全保障省(DHS)は2025年9月24日、H-1Bビザプログラムの変更案を発表しました。この案は、現行の無作為抽選方式を賃金ベースの選抜方式に置き換えるものであり、高賃金の職種ほど抽選への応募枠が増え、承認されるチャンスが高まる可能性があります。

新制度では、各H-1B登録申請に対して提示された賃金水準に基づいて抽選エントリー枠数が割り当てられます。これは現行の「1件の申請につき1枠」モデルからの大幅な変更となります。各賃金レベルに与えられる抽選への応募枠数は以下の通り:

レベルI(初級職):1枠

レベルII:2枠

レベルIII:3枠

レベルIV(最高賃金):4枠

国土安全保障省(DHS)の分析に基づくと、この段階的アプローチは登録が選定される確率に重大な影響を与えるようです。選定確率の変動予測は以下の通り:

レベルI:選定確率が約48%減少し、15.29%となる

レベルII:約3%増加し、30.58%となる

レベルIII:約55%増加し、45.87%となる

レベルIV:約107%増加し、61.16%となる

この提案規則は、貴社のH-1B採用戦略を根本的に変える可能性があります。パブリックコメントの受付期間は30日間となっており、当事務所では規則の進捗を注視し、最新情報を提供してまいります。H-1Bビザの戦略や本提案規則に関するご質問がございましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせください。

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